Report

日本酒講座レポート

弊社月島会議室にて、国際教養大学の竹村教授を講師にお招きし、日本酒講座を開催しました。

私たち、通訳ガイドにとって、「日本酒」は一つの大きなテーマなのです。

外国人観光客を案内する際、「食」の話題に触れないことはありません。訪日外国人が日本滞在中に一番楽しみにしているのが、何と言っても「食」ですので。

講座の風景

私たちは、日本食がどんなにバラエティーに富んでいるか、どんな食材、調味料を使っているか、また、調理法まで、お客様から質問された際には全て英語で的確にお答えしなければなりません。

そして、「食」の話題には、必ず「酒」の話題もセットでついてまいります。

個人的に、私にとって、「日本酒の製造法」が、ずっと???でした。

日本酒の製造プロセスには、「並行複醗酵」という、複雑な醗酵行程が含まれており、私は、長年、それを頭の中で整理するのに大変苦労してました。

なので、今回、日本酒のスペシャリストである国際教養大学、竹村特任教授に、そのあたりの複雑な醗酵工程をすっきりと!説明していただければ、と思いまして、特別にお願いし、講座実施の運びとなりました。

竹村特任教授が教鞭を取ってらっしゃる、国際教養大学は、「国際人を育成する」べく、授業は全部英語で行います。当然、竹村先生も普段から授業は英語。なので、私たち、通訳ガイドに、日本酒を説明する際の英語表現を教えてくださるにはぴったりの方でした。

早速、講義開始。

最初から、私が、ずっと???だった「日本酒の製造方法」について説明してくださいました。

「米には糖分が含まれてないから、そのままでは酒の酵母を入れてもアルコール発酵が行われないので、そこで種麹を加え、まず、デンプンを糖化し、グルコースに変え麹米を作る。←これが第一ステップ

第二ステップ→麹米(糖化された蒸米)に酵母を加え、酒母を作り、さらに蒸米、水を加えて醪(もろみ)を造り、アルコール発酵と糖化が並行して進行する。」

何とか、やっと理解できました!

結局、酒造りには、二つの化学反応が必要だということで、高校時代、化学もさっぱりだった私には理解できなかったのは当然かも。でも、おかげ様でこれからは、このくらいの簡単な説明だったら、何とかできるかも! 自信がちょっとつきました!

改めて、こんな複雑な製造工程を考え付く日本人てすごいな~、と思いました。

その他にも、日本酒にまつわるたくさんの有意義なお話を伺い、いよいよ、待ちに待った日本酒試飲タイム!

参加者のテンションもマックスに!

今回、竹村教授が、秋田の希少なお酒、三種をお持ちくださったので、皆、大喜びで試飲。

講義終了後も、参加者が竹村教授を囲み、質問の嵐。

第二弾は、是非、竹村教授に案内して頂き、秋田の酒蔵巡りを楽しみたいと思います!

日本酒講座も、随時受講希望者募集中です。

日本酒の奥深い魅力、日本酒の英語説明を習いたい方のご参加、是非お待ちしております!