Report

コンテンポラリーアート研修レポート

六本木のトビンオオハシギャラリー様ご協力のもと、英語によるコンテンポラリーアート研修を実施しました。

トビンオオハシギャラリーはご自宅をギャラリーとしても開放しており、他のギャラリーとは全く異なるコンセプト、“Living with Art” というスタイルを提唱し、生活の中にアートを取り入れる形で作品を展示しており、様々なジャンルのアート作品をお友達の家に遊びに行ったような感覚で、ゆったりとリラックスして鑑賞することができる、とてもユニークで希少なギャラリーです。

オーナーのボブさん、ヒトシさんセレクトのインテリア、計算し尽くされた空間の使い方、とにかく、何から何まで素敵なお二人のお住まいを拝見し、参加者も皆、夢の世界に足を踏み入れたかのよう、誰もがこの素敵な空間に一瞬で魅了されてました。お二人の会話も英語なので、「ここは本当に日本なの?」って感覚に陥り、まさに「日本の中のアメリカ」です。

今回は、通訳ガイド集団Be Japaneseの精鋭メンバー14人で参加させて頂きました。

皆、最初は、今まで足を踏み入れたことのない「日本の中のアメリカのギャラリー」に足を踏み入れることに、ドキドキ、緊張の様子。

が、ギャラリーのドアを開けた瞬間、ボブさん、ヒトシさんが温かく迎え入れてくださり、ワイン、スナックまで用意してくださり、参加者の緊張も一瞬で溶けました。

お言葉に甘えて、さっそく、ワインを頂き、お二人の優しいおもてなしを受け、参加者側もすっかりリラックス。少しでも緊張してたりした状態では、アートを心から鑑賞できない、まずは、リラックスしてから、という、お二人のお心遣いが伝わってきました。そこまで考えてくださるのは、さすが、ボブさん、ヒトシさん!

そして、講義がスタート。英語、時々、日本語を交えた講義が始まった途端、参加者全員が「another world」に引き込まれました。

まずは、誰もが疑問に思うこと。「コンテンポラリーアートって一体何?どうやって鑑賞したらいいの?」って質問に、「正直でさえいればいい」というヒトシさんのお答え。

わからないのに、わかったふりをする必要ない、自分が感じたままに鑑賞すればいい、というお答えを聞いて、参加者はさらにリラックス、そして納得。

日本コンテンポラリーアートの始まりから、村上隆世代に至るまでの、日本コンテンポラリー史を説明して頂きました。

リラックスムードの中だったので、参加者の方も、講義中に自由に英語で質問したり、友達同士の普通の会話のよう。皆、聞きたいことがいっぱい。質問はとまりません。

日本のオークションシステム、どうやって新進アーティストを発掘するか、プライスの付け方等、素人がわからない裏事情も全部教えてくれました。

そして、クライマックスの瞬間! ヒトシさんが部屋の電気を消し、ライトを取り出し、一つの作品にライトを当てた瞬間、光の作用で、その作品が全く別の作品に生まれ変わったのを目にし、皆、おおーっ!と歓喜の声!

「アートと光」アート鑑賞の際、「光」は大切な要素なのですね! アーティストも光を考慮しながら制作しているということがわかりました。

そして、予定時間が過ぎても、参加者誰一人帰ろうとはせず、またまたワイン飲みながらのアート談義がずっと継続。

何と言っても、この空間が心地よすぎるのです。いつまでもワイン片手に作品を見ていたい、とにかく、お二人セレクトのアート作品もさることながら、お二人のお人柄が魅力的でずっと居座り続けちゃうんです。

このコンテンポラリーアート研修、今後も第二弾、三弾、…とできるだけシリーズ化して継続開催していく予定です。

通訳ガイドでない方もアートにご興味ある方、また、英語でのアートレクチャーを聞いてみたい方,大歓迎! 一緒に「日本の中のアメリカ」でワイン片手にアート鑑賞を楽しみましょう!

トビンオオハシギャラリーHP : tobinohashi.com