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京都人しか知らない本当の京都を巡る旅 (12月14日実施)レポート 

     ~その① 座禅体験&国登録有形文化財レストランでの創作フレンチランチ~

あまりに京都が好き過ぎて、頻繁に京都に通い、その魅力を追及したいがために、ついには京都に小さなマンションを購入した我が家。

清水寺と高台寺のちょうど中間に位置する小さなセカンドハウスですが、一応、京都に拠点ができたため、以前に比べたら京都を訪れる機会がずっと増えました。

ただ、よそ者が京都に拠点を構えたところで、自力でどんなに頑張ったところで得られる京都情報はガイドブックに載っている程度がせいぜい。

そんな我が家の京都生活を助けてくれているのが、京都在住の友人であり、今回の研修企画を担当してくださった  畑ふみこさん(現役通訳案内士)であります。

ふみこさんの特別ネットワークのおかげで、昨年夏には、なんと!舞妓さんお座敷付きの
特等席で祇園祭も見ることができました。ここまでラグジュリアスな祇園祭を経験できるのは、京都人からしても特別なことだそうで、当然、私にとっても、一生に一度の極上体験でございました。

そんな京都のエキスパートの彼女が、今回、魅惑の特別京都企画を立ててくださり、普通なら絶対にアクセスできない数々のスポットに私達を誘ってくださいました。

まずは、海外セレブのみを受け入れていらっしゃる、日本人はアクセスできない、高台寺の塔頭、非公開寺院貸し切りの禅体験からスタート!

静寂な空間で、ご住職様のご指導のもとで約10分間の座禅セッションを体験後、禅体験の一連の流れをどうやって通訳するかの勉強会をたっぷり1時間させて頂きました。

事前に、座り方、姿勢の取り方、呼吸の仕方を教えて頂いていたので、それに従って、とにかく、「心を無にすべく」、呼吸のみに集中しようと頑張りましたが、自分でも嫌になってくるほど、「雑念」ばかりが次から次へと浮かんできてしまい、「思考を止める」ということがいかに難しいか、ということが身に染みてわかりました。

ただ、10分後には、「自分の中の何か」がちょっとだけ変わったことに気づきました。

ご住職曰く、「座禅=瞑想。瞑想イメージと自分が一体化する、一体化することで、それは呼吸に還元できる。深く集中することで自分の内側を観察できる、それにより、気づきを得られる」だそうです。

とにかく、深~い精神世界のお話。

そもそも一度だけの座禅体験で、深い集中レベルまで到達しようなんて思うこと自体、考えが甘い。今後もご住職様のところに通わせて頂き、「気づき」を得られるまで、座禅修行をさせて頂きたい!と切に思いました。

そして、今回の座禅セッションのハイライトは、何と言っても「禅体験をどう英語で通訳したらいいか」という通訳勉強会でした。

ご住職様ご自身も、いつも、海外セレブが禅体験に来られる際、必ず、通訳案内士が付き添い、通訳をするが、「禅」という概念のとらえ方が人それぞれ違うから、それぞれの通訳が全部違う。一度、通訳案内士と禅体験の通訳勉強会を開いてみたい、とありがたいご提案をしてくださったのです!

座禅用語の英訳チェックから始まり、座禅セッションの一連の流れの英訳。
ふみこさんのお計らいで、参加者には事前の宿題が出ておりまして、参加者全員の座禅セッションの英訳をふみこさんが資料としてまとめてくださいました。

「三人寄れば文殊の知恵」という言葉の通り、皆で力を合わせて作り上げた訳文は、通訳案内士にとっては、まさに一生もの、と言える程に貴重なものとなりました!

禅の通訳は、通訳案内士にとって、特に難解で、誰もが頭を悩ます分野だったのですが、これで、今後は自信を持って、禅体験の通訳にもトライできそうです。本当に大変貴重な有難い機会を設けて頂き、心から感謝です!

禅体験後は、建仁寺にも程近い、「貴匠桜」(http://kishozakura.com/interior/)に移動してランチタイム。

こちらのお店は、1922年築の「伊藤喜商店」名残の創作フレンチレストランで、国登録有形文化財にも指定されております。伝統とモダンが絶妙なバランスで融合した素敵な空間で京都の厳選食材を贅沢に使用した極上フレンチを皆で堪能させて頂きました。

これで、ようやく前半部分が終了。

午後は、祇園・花街歩き、鴨東地区の骨董屋さん巡り、そして、今回の旅のもう一つのハイライト!西陣の町屋「富田家」見学、富田屋貸し切り、舞妓さんディナーとまだまだ豪華内容が目白押し!

続きは、「京都人しか知らない本当の京都を巡る旅 レポート その②」でご報告させて頂きます!

後半レポートも見逃せませんよ! 乞うご期待!